SpotDimensionとは

《SpotDimension》は、XML Webサービスを利用したデジタル資産(動画・画像・音声・文書)管理ソフトで、優秀なスキャナー1台とデジカメがあれば、紙カルテから名刺に至まで院内(事務所)のすべての書類をファイリングすることが可能です。

Webサービスとは、SOAP/XML形式のメッセージ交換によってネットワーク上の自立したアプリケーションを連携させる技術、またはそのアプリケーションのことで、企業間・組織間のコラボレーションを実現するためにWeb上でシステムを連携させる、今最も注目されている技術です。(SOAP=Simple Object Access Protocol/XML=Extensible Markup Language の略称)

従来のWebシステムでは、ブラウザからの入力データをWebアプリケーションが受け取り、処理結果をブラウザに表示すると言う形式で、ブラウザ自身でデータを処理加工することはできませんでした。
しかし、SOAP/XML形式のWebサービスは、Webクライアント(リッチクライアント)に対してデータをHTML形式で返すのではなく、XML形式で返すのでデータをさらに処理加工することが可能です。

《SpotDimension》は、こうした Webサービスの運用原理に基づき、クライアントがSOAPを介し、XMLでリクエストをサーバーに送信(SSLを使用した暗号化モードで実行)し、WebサーバーからXMLでデータを受け取る全く新しい形のクライアント・サーバー方式のWebサーバー(ファイルサーバー)です。

受付、診察室1、診察室2、処置室、リハビリ室、事務室など複数のクライアントでDoctor's Good Willを運用している場合、受付や診察室で紹介状や問診票、シェーマなどの書類や絵をスキャナーで取り込み、その場で《SpotDimension》のファイルサーバーへ登録(アップロード)すると、その情報はファイルサーバーのWebサービスによりDoctor's Good Willの各クライアントで閲覧・加工することが可能となります。

このように、《SpotDimension》のXML Webサービスの最も優れたところは、XML/SOAPインタフェースを持つWebクライアントでありさえすれば、クライアント側は《SpotDimension》のWebクライアントでなくても、ExcelやWord 、FileMakerでも原理的に利用可能であるということです。

一方、Doctor's Good Willのクライアントは、従来型のクライアント・サーバーシステムのクライアントとしても、また必要に応じて《SpotDimension》のWebクライアントとして機能することも可能です。

これにより《SpotDimension》のファイルサーバに保存されたJPEG画像を一種の触媒として機能させることにより、Doctor's Good WillからOsiriX(Mac OS X専用DICOMビューア)を直接起動させることもできます。

その理由は、Doctor's Good Willの内部には《SpotDimension》のファイルサーバーはもとより、世界中のWebサーバーとSOAPを介してXMLによる通信を行うことのできるWebクライアント機能が内蔵されているからです。
さらに驚くべきことは、Doctor's Good Will自身がWebサーバーに大変身する機能をすでに内蔵しているということです。

Doctor's Good Willが、レセプト電算処理プログラムや、広範な電子カルテ処理プログラムを提供できる本格的なWebサーバーに進化する日もそう遠くないかもしれません。

今までのデータベースと大きく違うところは

  • ・クライアントの台数によるライセンス料が発生しません。
  • ・SOAP/XML形式のメッセージ交換に基づき構築されたデータベースのため、外部のシステムと自由に連携することができます。
  • ・サーバとクライアントは常に通信している訳ではないので、ネットワークに最小限の負荷しかかけません。
  • ・クライアントはXML/SOAP インタフェースを持つ単独のアプリケーション(4D Engine搭載)のため、誰にでも無償配付が可能です。
  • ・そのため、他の電子カルテソフトにはまねのできない極めて自由度の高い医療用データベースの構築が可能です。

画面例(クリックで拡大)
  • Doctor's Good Willのカルテを表示させるとSpotDimensionのWebクライアントが自動的に起動し、バックグラウンドで待機します。
  • カルテ2号用紙の右上にあるサムネイル画像をダブルクリックするとプレビュー(他のアプリに変更可)で実ピクセルの大きさで表示されます。

SpotDimensionのWebクライアント画面(クリックで拡大)
  • 一方、カルテ2号用紙上に画像・書類ファイルをドラッグ&ドロップすれば、直接SpotDimension のファイルサーバーへ当該患者さんのファイルとして登録されます。
    これは、Doctor's Good WillがSpotDimensionのWebクライアントとして機能したからです。

将来のバージョンに向けて以下の目標を立てています。

  • ・オフラインでの運用。(必要なデータだけを持ち出し、新しく書き換えたデータをもとに戻す)
  • ・Doctor's Good Will自身の電子カルテ/レセプトプログラムをインターネット経由で利用できるようにする。
  • ・必要に応じて患者さんが診療所のファイルサーバーにアクセス(Webサービスとして公開)して自身の健康管理に活用する。

動作条件

SpotDimensionサーバ
Mac OS X 10.5.8以降で4D Web Extensionをインストール(Xserve G5を推奨)
SpotDimensionクライアント
Mac OS X 10.5.8以降

なお、サーバ・クライアントともにMacのみの対応となっております。

  • デモ版はこちらからお申し込みを承っております。
  • 優秀なスキャナー1台とデジカメがあれば院内のアナログデータはすべてデジタルデータに変換することが可能です。
    《SpotDimension》で取り扱うことの出来るファイリング情報は、動画・画像・音声・文書・名刺、そして紙カルテまで、クリニックで扱うほとんどすべての医療情報が対象です。電子カルテ導入の前に、まずは院内のすべてのアナログデータをデジタルデータに変身させてみては如何でしょうか。